高齢化社会の進展に伴い、訪問診療の需要が急増しています。当直なし、定時勤務、高い社会貢献度——訪問診療は新しいキャリアの選択肢として注目されています。

訪問診療の需要拡大

在宅医療を受ける患者数は年々増加しており、2025年には約100万人に達すると推計されています。国の施策としても在宅医療の推進が掲げられており、訪問診療医の需要は今後も拡大が見込まれます。

なぜ需要が拡大しているのか

  • 超高齢化社会(75歳以上が人口の18%を超える)
  • 病床削減政策(国は在宅医療へのシフトを推進)
  • 患者の希望(自宅で過ごしたい高齢者の増加)
  • 家族の負担軽減(介護保険との連携で家族支援)
  • 終末期医療のニーズ増加(看取り対応)

訪問診療医の仕事内容

日常的な業務

  • 定期的な患者宅への訪問(週1〜2回/患者)
  • 健康状態の確認と治療
  • 処方・検査のオーダー
  • 患者・家族への説明・相談
  • 看取り(終末期医療)
  • 多職種連携(看護師、ケアマネ、薬剤師、リハビリ等)
  • 緊急時の往診対応

1日のスケジュール例

  • 9:00:クリニックに出勤、カルテ確認、訪問計画の最終確認
  • 9:30〜12:00:午前の訪問(4〜5件)
  • 12:00〜13:00:昼食・休憩
  • 13:00〜16:30:午後の訪問(4〜5件)
  • 16:30〜17:30:カルテ記載、処方オーダー、翌日の準備、多職種ミーティング
  • 17:30:退勤

年収と勤務条件

  • 年収:1,200万〜2,000万円
  • 勤務時間:9:00〜18:00が一般的
  • 当直:なし(オンコールは月数回の場合あり)
  • 休日:週休2日が基本
  • オンコール:看護師による一次対応後、必要時に医師対応

訪問診療に向いている診療科

特に需要が高い

  • 内科(特に総合内科):最も需要が高い。慢性疾患管理が中心
  • 精神科:認知症患者・精神疾患患者への対応
  • 緩和ケア:終末期医療のニーズ
  • 皮膚科:在宅患者の褥瘡・皮膚トラブル

外科系からの転向も可能

外科系の経験があっても転向は可能です。小さな処置(創傷処理、褥瘡ケア、中心静脈カテーテル管理等)のスキルが活きます。むしろ手先の器用さが強みになります。

メリットとデメリット

メリット

  • 当直なし、規則的な生活
  • 患者とじっくり向き合える(1人20〜30分の診察)
  • 社会的意義が高い(在宅で過ごしたい患者の希望を実現)
  • 将来性が高い(需要拡大中、今後も伸びる)
  • 多職種連携のやりがい
  • 患者の生活全体を見る医療ができる

デメリット

  • 手術や高度な処置の機会が減る
  • 移動時間が長い(1日で10件以上訪問も)
  • 看取りの精神的負担
  • 天候に左右される(悪天候でも訪問)
  • 運転スキルが必要
  • 夜間オンコールのストレス(月数回でも)

訪問診療クリニックの選び方

チェックポイント

  • 患者数:適正な数か(過剰だと疲弊する)
  • 訪問エリア:移動時間が合理的か
  • チーム体制:看護師・ケアマネとの連携
  • オンコール体制:夜間の対応方法
  • 車の提供:社用車があるか、私有車使用か
  • 電子カルテ:訪問先でも使える環境か
  • 研修制度:訪問診療未経験者へのサポート

転職の準備

事前に学ぶべきこと

  • 介護保険制度の基礎
  • 在宅医療の診療報酬体系
  • 多職種連携のマネジメント
  • 終末期医療・緩和ケア
  • 家族ケア・グリーフケア

必要なスキル

  • コミュニケーション力(患者・家族・多職種)
  • 総合診療力(専門外も含めた対応)
  • 判断力(限られた情報での意思決定)
  • 運転技術

訪問診療の将来性

訪問診療市場は今後も拡大が続く見込みです。

  • 2025年問題(団塊世代が75歳以上に)
  • 病床削減政策の継続
  • 医療費抑制のための在宅シフト
  • テクノロジー活用(オンライン診療との組み合わせ)

まとめ

訪問診療は、今後最も成長が見込まれる医療分野の一つです。「患者の生活に寄り添う医療」に興味がある方にとって、やりがいのあるキャリアパスです。

当直なし、規則的な勤務、社会貢献度の高さ——これらの条件を重視する医師には最適な選択肢と言えるでしょう。

参考情報

※本記事の情報は上記の公開情報等を参考に、Avenue編集部が作成したものです。

ご注意

  • 本記事の情報は 2026年5月 時点のものです。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。
  • 年収・待遇等の数値は編集部の調査・推計に基づくものであり、実際の条件は個人の経験・実績・勤務先によって異なります。
  • 特定のサービスや企業を推奨するものではありません。転職の判断はご自身の責任で行ってください。
  • 体験談は個人の経験に基づくものであり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。

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